パクパクモンスターと勇者のひとくち
主人公:樂樂


樂樂くんの晩ごはん。テーブルの上には、ぴかぴかのピーマンがひとつ。「やだやだ、いらない!」ぷいっ、と樂樂くんは首をふります。

そのとき、ピーマンの後ろから、もぞもぞ…。「ねえ、僕と冒険に行かない?」カラフルなモンスター「パクもん」が、にっこり顔を出しました。「パクパク もぐもぐ すすもう、楽しい冒険だ!」

パクもんが呪文をとなえると、ぐるん!キッチンがぐんぐん大きくなって、巨大な「フードアイランド」に大変身!「うわー、すごい!」樂樂くんは目をまるくします。

「パクパク もぐもぐ のぼろう、ピーマンの山だ!」カリカリのピーマン山を、よいしょ、よいしょ。てっぺんに着くと、つるつるのヌードルの滝がざーっ!と流れていました。

ふわふわ浮かぶトマト気球を、ぽーん!と追いかけっこ。ざわざわ茂るブロッコリーの森で、もういいかい?まあだだよ!のかくれんぼ。食べ物と遊ぶの、なんだか楽しいな。

パクパク もぐもぐ 遊んだら、おなかがきゅーっと鳴っちゃった。「パクもん、なんだかおなかすいたね。」樂樂くんは、にっこり笑いました。

冒険の最後に着いたのは、「びっくり味の洞窟」。奥では、お鍋の宝箱がぐつぐつ…。かいだことのない匂いに、樂樂くんの足がぴたっ!と止まりました。

「こわいよ…どんな味がするかわからないもん。」どきどき、樂樂くんは後ずさり。パクもんは隣にそっと座って言いました。「そっか、どきどきするよね。わかるよ。」

パクもんはにこっと笑いました。「これは『味の宝探し』さ!一口ごとにパワーが隠れてる。赤は勇気のパワー、緑は元気のパワー。きみはどのパワーがほしい?」きらーん!パクもんが勇者のスプーンを渡しました。

「勇気のパワーが、ほしい!」樂樂くんはスプーンを握りしめ、シチューをちょこん。えいっ!と口に運びます。ぱくっ。「…おいしい!色々な味がする!」樂樂くんの目が、大きく見開かれました。

気がつくと、そこはいつもの食卓。目の前には、さっきまで苦手だったピーマン。「これなら、食べられるかも。」樂樂くんは、なんだか強くなった気分。ふふん!と胸を張りました。

樂樂くんはにっこり笑って、ピーマンをぱくり。「ママ、これ、冒険の味がするね!」そのとき、スウェットのキャラクターが、樂樂くんにだけ見えるように、ちろっとウインクしました。
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